【就労事例部門】MEP賞③都ユニリース株式会社

根気よく、継続して向き合う、視覚障害者が得意な仕事を。

 弊社はユニフォームの企画・製造・販売・レンタルと、クリーニングを主な業務としています。2015年4月、神戸市立盲学校の卒業生が入社しました。健常者でも敬遠するような、細かくて根気のいる業務に携わってもらっています。
 具体的には、熱圧着プレス機によるネームシールの貼付と、お客様が使用された返却商品からネームシールを剥がすというものですが、目が不自由でも仕事が行いやすいように工夫し、どんどんと効率を上げています。また、当初の業務以外にも、タオルのタタミ作業(裏表を判断し、丁寧に畳む)や、洗い上がったさまざまな形状のエプロンの仕分け作業など、次の工程に取りかかりやすいよう先回りして仕事を行ってくれています。健常者でさえ辛いと感じる仕事であっても、視覚障害者だからでしょうか、一つの仕事に根気よく、継続して向き合ってくれます。今後は、さらにレベルアップが必要な業務を担ってもらおうと考えています。
 なお、クリーニング工場を併設しているため、アイロンやプレス機といった、火傷の危険性がある機械を設置している場所もありますが、視覚障害がある従業員も移動しやすいよう、知恵や工夫によって通路を確保。火災時の避難路としても活用できるよう、蛍光テープを貼った誘導路も確保しています。

審査員コメント

社会にはさまざまな業務を担う企業があり、それぞれに無数の仕事があります。なかには、視覚障害者に向いた仕事もあります。健常者が敬遠するような、でも、それを行わなければ業務が前に進まない大切な仕事。社内に埋もれているそうした仕事を、視覚障害者が担うことができれば素晴らしいですね。

プロフィール

 

都ユニリース株式会社
応募者/米村 彰彦(常務取締役神戸支店長)

1973年に創業。レンタルユニフォームとクリーニング業に携わる。社会との共存、共栄を企業理念として掲げ、自分が良くなるためには、世の中のため、人のために役立ち、そして、自分も良くなりたいという信条で、社員一丸となって業務に励んでいる。
http://www.unilease.co.jp

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