【就労事例部門】入選②木村 朱美

就労に欠かせないITの職業訓練校や、
その指導者を増やすための取り組みを。

 網膜色素変性症との診断後、2005年に全盲に。朝5時から夜12時過ぎまで主婦業と子育てに奮闘しながら、大阪府ITステーションのパソコン教室に通い、音声パソコンの使い方を2年間学びながら、音声起稿師養成講座を受講。さらに、日本ライトハウスでパソコンの訓練を受けて就労を目指すも、父親の介護のために就労を断念。介護を手伝いながら、取得した音声起稿師の資格を生かし、在宅テレワーカーとして大阪府や視覚障害者団体などからのテープ起こし業務を受注。視覚障害者を対象にしたパソコン操作のサポートも行っています。
 私自身の経験から実感するのは、視覚障害者に対する職業訓練校が少ない現状。健常者と一緒に就労するために不可欠なITに関する基礎講習や職業訓練が受けられる場と、その指導者をもっと増やしてほしいと願います。

プロフィール

 

木村 朱美
音声起稿師・パソコン講師

第2子を出産後、網膜色素変性症と診断され全盲に。大阪府ITステーションで音声パソコンを学習、音声起稿師養成講座を受講し、資格を取得。在宅テレワーカーとしてテープ起こしの仕事を受注。視覚障害者へのパソコンサポートも行っている。日本情報処理検定協会パソコンスピード認定試験2級取得。大阪府障がい者ITサポーター。起稿事務所「ドリームス」代表。

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