【就労事例部門】入選 竹田 幸代

タンデム自転車で人の環広げるプロジェクト

 中途視覚障害者の私。8年前に「自転車は人生を広める!」がスローガンのNPO法人サイクルボランティア・ジャパンに出会い、国内外で友好の輪を広げ、風を切り景色を感じるツーリングに参加している。今年は、世界視力デーに合わせ、台湾と日本の視覚障害者とボランティア50名のチームで台湾1周に挑戦する。私たちのミッションは「視覚障害があってもあきらめないことを広げる。そして、目の大切さを伝えること。」視覚に障害を持った私たちも、タンデム自転車に出会ったことで、多くの人に勇気と目の大切さを訴える、とても意義のある活動に参加するチャンスを得た。
 タンデムの公道走行が全国で解禁になり、関心が高まっている今、より多くの視覚障害者にタンデム自転車に出会っていただくためにパイロット養成は未来につながる環境づくりだと考え、現在、運営資金を協力いただくクラふぁんの準備をしている。
 リターンの商品などはタイや国内の自転車仲間、障害者就労支援事業所に依頼している。多くの人たちにタンデム自転車の魅力を伝え、自転車で人生を広げるきっかけをつくりたい。障害者と健常者が共に楽しむ社会を築くための支援の輪を広げたいと思っている。

審査員コメント

 海外の方と協力をした事業実施のみではなく、福祉事業所や海外企業と連携した取り組み。グローバルな活動が今後さらなる展開となる事を期待する。

プロフィール

竹田 幸代
消費生活アドバイザー
30歳代後半に視覚障害2級、現在「見える」末期。
フリーランスとして、企業や視覚障害者向けの研修講師などをする傍ら、医療と福祉の連携、まちづくりなど、社会を変えるプロジェクトを進めている。
モットーは「キラキラが見えなくなっても自分がキラキラしていよう!」

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