既存のQRコードを活用した、
書類やファイルの便利な仕分け法。
視覚障害者が就労で苦労するのが、書類やファイルの判別。弱視者は文字を白黒反転して拡大したものを貼ったり、全盲の方は点字シールを使うなどして対応しているのが現状です。そこで、既存のQRコードを活用した簡単な仕分け法を提案します。
まず、必要な情報(seikyusyoなど)をQRコードで作成し、対象物に貼ります。それをコードリーダーで読み取り、Bluetoothでスマートフォンに送信。情報が音声で読み上げられ、判別します。既存の技術・サービスで実現可能ですが、読み取りから読み上げまでをワンパッケージにしたアプリがあればさらに便利です。
将来的には、レストランのメニューなど街なかでも活用され、小型のコードリーダーとスマートフォンで識別できるようになれば、視覚障害者がより活動しやすい社会環境が実現できると思います。
プロフィール
長谷川 晋
認定NPO法人タートル理事
出版社に勤務し、歴史、特別支援教育関連の雑誌、書籍の編集に携わる。とくに特別支援教育では、環境の調整と障害者の社会参加に興味をもつ。視覚障害者となってからは、パソコン、タブレット端末、拡大読書器を活用して、人事・管理の業務に従事する。認定NPO法人タートル理事。