【アイデア部門】入選 佐堀 友香

第六感を使った職業
~ヒーリングで人に癒しを~

 視覚障害者の就労としてヒーラーという職業があると思います。ヒーラーとは生命・宇宙エネルギー、所謂、眼に見えないスピリチュアルな力を使って、人に癒しや浄化をもたらす仕事です。スピリチュアルと言ったら抵抗があるかもしれませんが、私は視覚を失ったからこそ、そういった感覚を得やすくなると考えます。
 他人にしたことはいずれ自分に返ってくるように、全てのものはバランスを取るようにできています。あるいは、ある大学に入るためには他の大学に入る選択を捨てる、というように、何かを得るためには何かを捨てなければいけません。五感のひとつを失ったのなら、別の感覚、例えば第六感といったものを得ることは、自然な流れであると私は思います。
 マッサージとスピリチュアルは密接な関係があります。視覚障害の方が昔から鍼灸やマッサージが得意というのも、無意識に相手の「気」を感じ取って手からパワーを送っている、というような見えない力が関係しているのではないかと思いました。
 「失う」と「得る」は表裏一体だということ、眼に見えない力を用いること、このことからヒーラーという職業を極めるのもひとつの手ではないかと考えました。

審査員コメント

 何かを失うことは何かを得ることである、という感覚はとても大切。

プロフィール

佐堀 友香
視能訓練士養成校 学生

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