【就労事例部門】MIP賞②・日本眼科医会賞 日立インクルーシブなみらいプロジェクト

日立インクルーシブなみらいプロジェクト
誰も取り残さない未来の実現を目指して!

 私たち日立で働く視覚障がい者は、2008年からメーリングリストを通じた情報交換を始め、2019年頃から障がい当事者間の横連携を図りながら、社内システムのアクセシビリティに関する課題を提言書にまとめ、社内の関連部門への働きかけを始めました。活動を行う中で、障がい者がどのように働き、何に困っているかが、社内でもあまり知られていないという課題も見えてきました。とりわけ、新型コロナ禍で、在宅勤務が一般化し、社内システムやリモートワーク環境のアクセシビリティが、今まで以上に大きな課題となってきました。
 そこで、私たちは、社内の有志活動として、インクルーシブなみらいプロジェクト(略称:I-MIRAI)を立ち上げました。この活動は、障がいのある社員と一般社員が合同で、ワークショップの開催、社内SNSやメーリングリストなどによる情報発信などを通じて、相互理解を深め、障がいがあっても当たり前に働けるインクルーシブな環境を醸成し、そこから、日立の製品やサービスのインクルージョンへつなげていこうという試みです。この活動から広がる相互理解と共感の積み重ねが、私たちの働く環境のインクルージョン、そして、インクルーシブな未来につながると実感しています。

審査員コメント

 新型コロナウイルス感染症対策により、在宅勤務が拡大する中での視覚障害者の就労に関する課題から、健常者・障害者が一体となって課題解決策を検討し、対応していく点が大きく評価できます。さらに他の障害者にも輪を広げて、一般社員との相互理解の場を作り出したという努力に経緯を表します。誰もが働きやすい職場環境づくりのためのこのような取り組みは、他の企業にも参考になるものと考えます。

プロフィール

 

日立インクルーシブなみらいプロジェクト
日立グループの社員

日立インクルーシブなみらいプロジェクトは、日立グループで働く障がい者と一般社員が、アクセシビリティやバリアフリーについて意見交換し、インクルーシブな社会を実現するために自主的に活動しているグループです。日立で働く視覚障がい者が中心となって2020年6月に立ち上げました。

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