国リハ式近見チャートとは
- 近見チャートを使い、新聞を読むときに必要な光学的補助具(拡大鏡)の倍率を大まかに求めることができます。
- 近見チャートの文字の大きさ(倍)は、朝日新聞の本文文字サイズを基準としています。
- チャート上に表記してある「倍」は、本文文字サイズの何倍の大きさであるかを示します。チャートには、基準の大きさから10倍の大きさまでを記載しています。
国リハ式近見チャートの使い方
準備するもの:
国リハ式近見チャート:こちらからPDFファイルを開きます(1MB)、メジャー、電卓
測定手順:
1.国リハ式近見チャートを患者に手渡し、見やすい距離で読んでもらいます。
2.そのときに読めた最小の文字サイズ(倍)と視距離を測定します。
3.測定値から以下の計算式に当てはめて、必要倍率を算出します。
国リハ式近見チャートの原理
読めた最小の文字サイズと視距離から、網膜像の拡大に必要な「視角」がわかります。その必要とされる「視角」を得るために、新聞文字をどの視距離に持ってくると良いかを考えます。
Acm:近見チャートが読めた視距離
B倍 :近見チャートで読めた文字サイズ
1倍 :新聞の文字サイズ
fcm :新聞を読むために必要な視角が得られるレンズの焦点距離
その視距離に近づけた新聞文字が網膜上に焦点が合うように、視距離と同じ焦点距離を持つレンズを眼前に置くと考えます。そのレンズのディオプター(D)を求めます。
求められたレンズのディオプター(D)を、「4Dを1倍とする」という公式により4で割り、拡大鏡の算定倍率を求めます。