代表理事 仲泊 聡からのメッセージ

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 NEXT VISIONの究極の目標は、障害の範疇から視覚障害をなくすことです。これを実現するためには
1) 見えなくても、たとえ目が無くても治療して見えるようにすること
2) 見えなくても、見えているのと同じくらいに視覚情報を獲得する技術を開発すること
3) 見えなくても、見えているのと変わらない生活ができる社会システムを構築すること
のいずれかが必要です。私たちは、このそれぞれが実現される未来を目標に、日々の活動を行ないます。
 しかし「これら」はいずれも、すぐに手に入るというものではありません。それでも、これらへの前進を合わせて使って、見えない見えにくいことでの不便さを減らせるように、医療界と科学界とそして社会に向けて発信を続けます。そのためには、それぞれの領域におけるトップランナーと常に連携し、各部門でのあるべき姿と方法論にアンテナを張り続けていかなければなりません。当法人は、髙橋政代理事をはじめ、各業界に精通するメンバーがスクラムを組んで「これら」を実現しようとしています。これまでの医療、福祉、行政といった垣根を超えた連携と、そして、何よりも当事者である視覚障害者の皆様の声に耳を傾けながら進んで参ります。当法人は、2014年に発足し、来年10周年の節目を迎えます。これまでの発展を振り返ると、次の10年後は、どこまで「これら」に近づけているか、一同、期待に胸を膨らませているところです。

副理事長 三宅 琢からのメッセージ

副理事長 三宅 琢の写真

 私は当法人の副理事長として『知らなかった』という情報障害をゼロにして、『すべての人が自分らしく生きられる、やりたいことを自分でできる未来の実現』を目指しています。
人生100年時代はすべての人がなんらかの機能低下を感じながら一生を送る時代です。
病気の治癒を目指す最先端の医療(cure)と同じレベルで、すべての人が自律して自身の人生を自らの意思で選択できることを目指す支援(care)は重要と考えます。
 病や障害によりやりたいことができず困っている状態をなくす。当法人はその目的のために就労、就学、娯楽、エンタメなど枠を超えたあらゆる手段を用いて、悩める人々が親切な友人や有益な情報と出会い社会との接続機会を得て、夢や想いへと繋がれる未来を目指しています。
患者と共に悩んで同じ景色を見られる、そんな一人の医師でありたいと私は考えています。

理事 髙橋政代からのメッセージ

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20年以上にわたり行ってきた網膜の再生医療研究が、網膜色素上皮細胞の臨床研究という形で一歩を踏み出し、今後も視細胞移植などさらに研究を継続していきます。同時に、私が再生医療と同じくらい重要だと考えているのがロービジョンケアです。

ロービジョンケアは、視覚障害者の就労・就学、そして生活の質を一変させる可能性があり、その効果は治療に匹敵するものだと考えています。

私は再生医療を含む治療とロービジョンケアを一体化し、これまでにない支援・サービスを展開する新しい形のロービジョンケアをNEXT VISIONが実現し、視覚障害のイメージを一新することを期待しています。NEXT VISIONがすべての見えない・見えにくい方々に寄り添い、支え、人生をまるごと応援できるよう、私もお手伝いしたいと思います。

2016年1月31日 髙橋政代 講演動画
シンポジウム「神戸発・未来型医療とロービジョンケア」