第56回「こころとからだの健康を考える集い」

1. iPadについて

  • 神戸市では拡大読書器として補助が受けられるようになった。
    ただし、区役所で申請についての説明を受け、iPadの拡大読書器としての使い方また拡大読書器として有効かどうかを
    神戸アイライト協会で確認後、受講証明書を添えて区役所に申請する必要がある。
  • すでに拡大読書器を申請していたら、次に申請できるまでに8年必要となり、一度iPadを申請すると次回申請まで4年待ちで補助金額は5万円まで。
  • アプリを使用することで拡大読書器として使用が可能。他にも、PDF文書を読み上げてくれるアプリもある。
  • iPadひとつですべてのことが解決するというわけではなく、ひとりひとり見え方や目的が違うので施設等で体験・相談してから購入するとよい。
  • Apple Store(心斎橋)では開店前の9時~10時までの時間を利用して、視覚障害者向けの講習会が開催されている。無料。
  • 神戸アイライト協会や神戸視力障害センター、神戸市立点字図書館、日本ライトハウス・情報文化センターなどでも体験・講習が受けられるのでまずは電話で問い合わせ、相談をするとよい。
    神戸アイライト協会 http://eyelight.eek.jp/
    神戸視力障害センター http://www.rehab.go.jp/kobe/
    神戸市立点字図書館 http://www.normanet.ne.jp/~kobeten/
    日本ライトハウス http://www.lighthouse.or.jp/

2. 羞明について

  • 日差しが強いと日中は外出できない。
    →日傘や遮光眼鏡(ゴーグル型)を活用している。
    帽子もよいが、ひさしが大きすぎると視野が狭くなり見にくくなる。ちょうどいい長さは8~10㎝くらい。
  • サンバイザーでひさし部分があごまであるものもある。
  • 外出しづらいからと言って家の中にこもらないよう、できるだけ世間とつながるように心がける。
  • 遮光眼鏡は室内と室外で使い分けている。
  • 外出時は見えやすさを優先する。
  • 色覚補正では左右色違いを入れることがあるので、同様に左右でまぶしさが違う場合は左右のレンズの色を変えるのもいいかもしれない。レンズは左右同じという概念を払拭する。
  • 調光レンズは明所から暗所は問題ないが、暗所から明所は使いにくい。
    太陽の光で自動的に発色し、屋内、屋外の掛け替えをしなくても、眩しさを抑えることができる。
    しかし、紫外線の量と温度によってレンズの濃度が変わり、屋外では問題ないが、室内に入った時は色が戻るのに時間がかかるため使いにくい人もいる。また、気温の高い夏は発色しづらい。

3. 白杖について

  • 白杖使用にあたり、歩行訓練を受けるとよい。歩行訓練ではいろいろな条件で歩行を体験でき、「ここまでできる」という体験をすることで自分ができることを知ることができ安全を確保できる。
  • 雨の日は傘に当たる雨の音で、周囲の音が聞き取りにくくなるが、これはいずれ慣れる。雨の日は白杖の音が変わって道に迷うこともある。
  • 傘の代わりにカッパを着用すればいい。
  • 傘は高めにあげると音が聞こえやすくなる。
  • 傘をさしていると目前の障害物に先に傘が当たってくれるので安全対策になる。
  • 人とよくぶつかるようになった。
      →白杖を持ってたら相手が気づいてよけてくれる。
  • 白杖を持たなくても、使い方、持ち方だけでも知っておくとよい。介助者の人との歩き方も知っておくと便利。
  • 白杖は普通の杖に比べて長いのでひっかけたり、杖先が飛んでいくことがあるので便利さと同時に危険もある。

4. こころの健康-「見ること」と「見るのをあきらめる」ことについて

  • 値札→見えにくければ誰かに聞けばいい。
  • なくなっていく自分の視機能に頼るのではなく、実際に見えないのであれば「見る」のをあきらめることも必要。それがこころの健康につながる。
  • 「健全なあきらめ」は見える、見えないに関係なく必要。
  • カウンセリングでいろんなことを話したら気持ちが楽になった。
  • どこにも、誰にもつながっていない人は、自分の生活を豊かにすることを考えていない。そういう人には、その場で電話をするなどまずは初対面のハードルを取り除き、「つなぐ」ことも必要。
  • 安全な場所で心に思っていることを言葉に出すことが健康につながる。

5. からだの健康‐スポーツなど

  • 見えない、見えにくい人ができる運動、スポーツは?
     
     →ウォーキング、ヨガ(動きを言葉で詳しく説明してくれる)、ストレッチ、ジム、スイミング、マラソン、山登り、ブラインドサッカー、セイリングなど多数。
  • 神戸アイセンター2Fにオープンするビジョンパークにはクライミングウォールが常設され、患者さんだけでなく一般の方も一緒にクライミングが楽しめる。
  • 神戸視力障害センターでは視覚障害者を対象としたチャレンジドヨガを開催している。
    神戸視力障害センター http://www.rehab.go.jp/kobe/
  • 見えない心のストレスと戦うよりも運動して、食事をすることが大切。
    人は気持ちが落ち込むと立ち向かおうとするが、見えないものに立ち向かうよりもまずは健康なからだづくりから。
  • 体調の変化は、まず、睡眠の乱れから始まることが多い。
    大事なことは、「自分がそこそこ元気なときの状態」をわかっておき、そこからどれくらいズレが出ているか、を見ていく。そのチェックポイントが「くうねるだす」。

    ※「くうねるだす」とはきちんと食べて、しっかり寝て、規則正しい排泄をうながすこと。
  • 全盲の人は睡眠のパターンが変わると言われている。決まった時間に寝て、起きることで時計細胞が正常に働く。