1. 薬剤師の仕事

  • 病院だけでなく、処方箋を持っていく薬局、ドラッグストア、官公庁にもいる。→お薬のことは何でも聞くことができる。質問・相談OK。
  • アイセンターには4人の薬剤師がいて、入院、通院患者さんの薬の管理や説明を行っている。

2. なぜ薬が必要なのか

  • 人には自然治癒力が備わっているが、その自然治癒力を薬で高め、早く治るように薬が昔から使われてきた。
  • 薬は服用すると、食道→胃→腸で吸収し、血液によって悪いところに届き、作用する。
  • 飲み方には1日○回など指示があるが、なぜ守らないといけないのか。
    それは、薬が効いている時間(薬は体から少しずつ出ていく)があるので薬が効いている時間を調節する必要がある。目薬も同様に必要な箇所にとどまっている時間によって調節している。

3. 薬のことで困ったときはどうする?

  • 薬局で聞きそびれたことは病院に聞いても良い。逆に病院で聞きそびれたことを薬局で聞くのもOK。とにかく薬のことでわからないことがあったり、迷ったら連絡をして確認するように。
  • 薬を飲み忘れたときは、2回分まとめて飲むのではなく、必ず1回分を飲むように。飲み忘れたことを途中で思い出したときは飲んでもよいがその後は3時間くらいあけてから次の薬を飲むように。
    2回分まとめて飲むと薬が強くききすぎるのでNG。不安な時は薬剤師に確認するように。

4. 薬の飲み方

  • 薬を飲む間隔は朝と昼の間は4時間くらいあいていたら十分だが薬によって異なる場合があるので薬剤師さんに相談するとよい。
  • 症状がよくなってきても処方された薬は指示通り飲み切るように。服用を途中でやめるのはNG
  • 薬の飲み合わせについては薬剤師さんに相談するように。
    例えば、ワーファリン(血液をさらさらにする薬)を服用して納豆を食べると効きめが弱まる。
  • 食事やサプリメントなど、心配なことはなんでも薬剤師さんにきいてほしい。
  • 薬はコップ1杯の水で飲むとよい。牛乳やお茶で飲んでも影響がない薬もあるができれば水がよい。また、お酒で飲むと効きすぎることがあるので注意が必要。やはり、お水がBest。
  • 食間とは、食事中ではなく、食事と食事の間のこと。食後2時間くらい。
  • 食前とは、食事の30分前まで。直前もある。
  • 食後とは食事が終わった後30分以内。

5. 薬について

  • 薬はどの薬にも効果と副作用がある。
    アレルギー症状などいつもと違う症状が出たら病院へ連絡。症状によっては救急病院を紹介することもある。
  • 薬の保管は高温、多湿を避けて保存する。車の中など高温になり、光が当たる場所に長時間置いたままだと薬の成分が分解してしまうことがある。また、冷蔵保存のものもあるので薬剤師に確認して適切な場所に保存するように。
  • ジェネリック薬品は主成分は全く同じだが、先発品と比べて値段が半額くらいのものもある。後発品は特許が切れたものを製品化するため、開発費が不要でコストが削減できる。また、目薬の場合など後発品は容器が使いやすくなっていたり、飲みやすさ(粒の大きさや味)が改善されたものもある。
  • 市販の目薬は安いものもあるが、病院が出すものと成分が違う場合がある。病院専用の薬には効果が高いものがある。逆に副作用がある場合もあるので主治医や薬剤師に相談するように。効果(成分)と安全性を考慮して値段にも違いがあると言える。
  • お薬手帳
    冊子、アプリなどお薬手帳の内容をいかにきちんと伝えるか研究をすすめている。救急で運ばれた時にも便利。
  • 液体飲み薬は1回量が袋に入っている場合もあるが、目薬1滴、2滴の感覚で計量すると便利。
    見えなくてもきちんと計量できる容器の開発が望まれる。

6. ものタグアプリ

  • icocaやsuicaに入っているICチップを利用している。ICチップに入っている内容を読み込むとボイスオーバーを利用して内容を読み上げてくれる。アンドロイドの場合はトークバックを利用。アプリはアンドロイド版、IOS版の両方あり。
  • 冷蔵庫、冷凍庫でも使用可能。タッパーなどにつけたまま保存可能。
  • タグ履歴は以前登録した情報を項目別に聞くことができる。
  • iPhoneからからアンドロイドにメールで送ることができる。タグが無くても情報を送ることができる。
  • タグ履歴に追加するとお店のメニューが変わっても最新のデータに変わる。

7. お薬管理の工夫やものタグ活用法

  • 目薬6種を処方されてるが1日1回のものもあれば、1日2回両目など様々な指示が出ている。そこで、点眼薬を間違えないように、ケースに入れて管理している。さらに、容器にものタグをつけて確認している。
  • 点眼薬の補充は家族に頼んでいるが夜中に出してもらえないときはBe My Eyesを活用して、ボランティアの人に聞くようにしている。
  • 暗所保存の目薬は袋に入った状態で管理。5分おきに点眼するのでタイマーをセットしている。
  • ものタグ活用法として、iPhone+OCR+ものタグの組み合わせで文章をOCRで読み込み、ものタグに入れることができる。
  • 飲み薬にもタグをつけて、引き出しに分けて入れている。間違うといけないので音声で確認する。
  • 調剤薬局で薬のさし方、副作用を説明してくれなかったり、聞きそびれたと
    きはOCRで取り込んでタグに入れて聞く。そのおかげで処方箋は必ず読む(聞く)ようになった。
  • お薬アプリに入れておく方法もある。
  • コロナ禍で電話によるオンライン診療が可能となり、主治医が直接調剤薬局
    に処方箋を送り、家の近くの調剤薬局で薬をもらえるようになった。
    お薬アプリに入れるためにバーコードなどが小さな薬局では出せないところ
    があるので標準装備になってほしい。
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