《チームロービジョン結成》
個々の能力の結集で1+1+1を3以上の効率化

 ICTの発達は、補助機器の発達を完全に凌駕する勢いで進行しています。我々視覚障害者に対応困難なシステムがスピードを上げて導入される中、中途障害の3人それぞれは、補助ソフトを利用した、ビジネスパソコンの訓練経験者であり、共通知識を持つ仲間です。私達は、《チームロービジョン》というグループを結成。それぞれの得意な部分も、苦手な部分も相互に補い合う形で業務に当たる試みを始めています。
 社内SNSにもグループを作成し、社内全体に「視覚障害とはどんなものかを知って頂く活動」も始めました。個々の活動の成果や、ほほえましいエピソード、さらには、親切な方々への感謝の気持ち等を投稿するよう心がけています。最近では、弊社社長からも、「いいね」を頂けるようになりました。

審査員コメント

 三人組が持ちつ持たれつして同じ職場にいるのがとても微笑ましく、まさに文殊の知恵。会社にとっても視覚障害者を三人雇えば、苦労と孤独は3分の1、活躍は3倍だと示した事例です。
 障害者同士だけで助け合うのではなく、自らの状況を他の社員に発信し、視覚障害者側から障害への理解と啓発を広げていく活動は、視覚障害者を雇用する企業へのあたたかいメッセージとしても有用です。

プロフィール

 

チームロービジョン(大橋正彦、福住美奈子、亀山洋)
会社員

大橋正彦(東京勤務) 福住美奈子(東京勤務) 亀山洋(大阪勤務)
株式会社USEN入社以来、3名は相互に連絡を取りながら、社内システム対応の情報交換をしていたが、平成30年、3名同部署への配属を契機に、1チームとして活動を開始。

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