メガネ型端末を活用した仕事の幅の広がりと負担の軽減について

 以前から最新技術に興味があり、最新の視覚障害者向けメガネ型端末(eSightマイグラス)を業務に導入しました。
 会社では基本的に晴眼者の同僚と同じ業務をしていますが、見えにくさによるいくつかの課題をメガネ型端末の活用により改善する事ができました。
 主なポイントは以下の3つです。
●業務効率化:両手が自由な状態で拡大した文字を読むことができるため、PCの画面を見ながら両手でキーボード入力ができ、効率的に業務を遂行できようになりました。
●他の人と共同作業ができる:機器を身につけ自由に行動できる点と、ルーペや単眼鏡では難しい中距離を見る事ができるので会議などで一緒のPC画面や資料を見ながら作業ができるようになりました
●見えにくさに付随ずる問題を解消できる:目の前にディスプレイがあるため、正しい姿勢で作業を行う事ができ、体の負担や疲れも軽減されました。
 現在では、周囲の同僚と同じように業務を行っており、自分に自信を持つ事ができるようになりました。

審査員コメント

 視覚障害者向けメガネ型端末を使って、複数の社員の端末画面を見ながらコールセンター業務のスーパーバイザをこなしておられます。見え方にもよりますがロービジョンの方には参考にしてもらいたい働き方だと感じました。これから据え置きの拡大読書器よりも主流になるのではと期待できる事例だと感じます。

プロフィール

 

鹿島 佑太
会社員

若年性先天性網膜分離症で視力と視野に障害あり。
小学校就学時に弱視学級に通級。中・高・大学では座席を前にしてもらうなどの配慮を得ながら普通校に通学。主にルーペや単眼鏡を使用して授業を受ける。大学卒業後は損害保険会社のグループ会社に就職。事故受付センターでスーパーバイザー業務を担う。

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