isee!“Working Awards”支援者部門の新設

 視覚障害者の就労をよりアクティヴにするためには残念ながら根強く社会に残る「視覚障害者にさせる仕事がわからない・・」「視覚障害者にどう接してよいかわからない」といった偏見や健常者への情報不足を軽減する必要性があります。我々職を持つ当事者と実際に接している方々のケースワークを紹介し、特別ではないごく普通のコミュニケーションとちょっとしたアイディアを讃えることで広く社会に視覚障害者の現状が発信できるのではないかと感じています。
 そこで、その支えていただける方をたたえる賞の新設をご提案します。職場で働く視覚障害者が、職場の上司や同僚を推薦する形で応募し、他部門同様、選考により決定します。そして受賞者・推薦者両名同席で受賞式に参加できることを応募条件に付与します。《職場内で視覚障害者を支えている人々》の事例にフォーカスを当てることで、その重要性を広く訴求します。
 また、様々な企業や事業所(雇用側)の健常者にこのコンテストへの興味促進を図り、直接的な参加を拡大させ、より視覚障害者の今を知って頂く機会を創出します。そこから無意味な偏見の払拭はもちろん、雇用拡大につなげることができるのではないかと考えます。

審査員コメント

 会社で視覚障害者を支える同僚と本人をペアで表彰するのは、就労を促進するうえからも面白いと思います。
 支える企業の方も巻き込めるのでよいと思います。

プロフィール

 

大橋 正彦
会社員、認定NPO法人タートル

1962年東京生まれ。
40歳を過ぎたころ緑内障の診断を受ける。
自覚症状の無さと、多忙な日々の中、十分な治療をしなかったことで病状を悪化させ、障害者手帳取得に至る。就労支援訓練を受け、就職活動を行い現職場に再就職今に至る。
職場では事務職として勤務する傍ら視覚障害者の就労問題についての活動を行う。
《認定NPO法人タートル》に参加。精力的に活動中。

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