心の芽で世の中を動かす

 新芽と枯葉はまるで別の感触、そんな感触も聴くと触るとでは全く違います。いい香りがするものから臭いもの、柔らかいものから硬いもの、ツルのものや刺のもの、いろいろな植物があります。
 視覚だけに頼らなくても、嗅覚、味覚、触覚、聴覚を使い様々な植物と触れ合うことができるため、見たこと触ったことない人にも実際に触って、植物は生き物だとゆうことを改めて感じてもらいたいです。種まきから収穫までを体験して、視覚だけに頼らない収穫、技術の習得をし、最終的には商品として販売し、世の中の多くの人にロービジョンの人達の潜在能力や、可能性を知ってもらいたいです。
 このことが企業へのアプローチにつながり、ロービジョンの人達の雇用が増えることを期待したいです。社会に支えられる側から、支える側に、社会の戦力へシフトしていき、ロービジョンの人達の困難や、これまでの努力を理解してもらい、最終的な目標として、中途視覚障害者等級の格上げのきっかけにしていきたいです。また、将来、視覚障害者の子どもたちの就職の選択肢が広がっていくよう働きかけをしたいです。

審査員コメント

 造園業という仕事を生かして、視覚障害者だけでなく、子供やお年寄りまで様々な方に園芸に取り組んでもらうというのはとても良いアイデアだと思います。私のように園芸の知識を全く持ち合わせていない者が、種まきの仕方から教えてもらって育てていく楽しみを味わえたら、とても価値のあることだと思います。収益につながるまでに長い期間がかかると思いますが頑張ってほしいと思います。

プロフィール

 

山本 潤
造園業(庭師)

現在まで緑化に伴う事業を行っており国内外問わず庭園管理、設計施工。
2018年7月仕事中不慮の怪我により中途障害となる。

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