眼鏡型 ロービジョン・サポート・デバイス

 「iPad Pro」や「iPhone」等で拡大してものを見たいが、誤解される場面や、使用を制限されたり、躊躇することもあります。
 眼鏡型の拡大読書器があれば、いろいろな場面で拡大してものを見ることができると思います。より具体的には、「VRグラス」のような眼鏡であり、眼鏡の中央部分に高性能の小型カメラがあり、内側のレンズにその映像がリアルタイムに表示されます。「iPad Pro」のモニターのような大きな画面が表示されます。
 眼鏡のつるの部分には、回すと画面の大きさを変更できる「つまみ」があり、自分の見やすい大きさに画面の拡大・縮小ができます。
 また眼鏡のつるの部分に別のボタンがあり、切り替えることで、遮光眼鏡としても使用できます。「羞明」の方は、「つまみ」を回して、遮光度合いを自在に調整できます。
 患者・先生方・メーカー等関係者で議論することから始め、世界中の多くのロービジョンの方に希望となるこのような眼鏡を、「NEXT VISION」発で誕生させることができればと思います。

審査員コメント

 眼鏡型の拡大読書器は原理的には可能だと思います。暗所視眼鏡の開発で、広視野のカラー画像を鮮明に中心視野に表示することの有用性は証明されました。倍率可変にするアイデアも貴重だと思います。
 安全性を確保しつつ、見たいときに見たいものがすぐに拡大表示できるデバイスが開発されたら、弱視者の行動や仕事の幅が大きく広がると考えます。

プロフィール

 

前川 浩一
会社員

1999年 早稲田大学卒。事業会社で経理業務に従事。「iPad Pro」を拡大読書器代わりに使用。
視覚障害2級(錐体杆体ジストロフィー)。「オンライン会議」は主に、「Microsoft Teams」を使用。

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